欲としょうもないプライド
家の近所の商店街のフレンチレストランがリニューアルオープンした。
オープン記念のチラシには、
通常¥2500のランチコースが1週間限定で半額に。
との文字が。
絶対食べたいやん!
一人で店に向かう。
と、向かっている途中から
安いから行くんかい。自分、卑しっ!サイテー!
と、もう一人の自分が囁きだす。
足が止まる。
頭ではわかってる。お店は赤字でも来て欲しいんだって。
なのに、行けない。
最終日に意を決して向かう。
店を前に、食べログで無駄に口コミを見てみたり、店を遠目に眺めたりして時間を潰すこと数分。
やっぱり行こう!
と再度、意を決する。
そして店の前に来て愕然とする。
そこには看板が立て掛けてあり、
「本日、予約で満席」
がーーーーーん!
何だったんだ!悩んでた時間は!!
私が割引き券でランチするのが卑しいんじゃ、、、
と悩んでる間に、一般ピープルはさっさと電話して予約して割引き券使っていたのだ。
私、すごい小さい中で悩んでたんだ。プライド高っ。
みんな、こんなことないのかな。
欲しいものにスッと手を出せる。
そうなれるよう、頑張ろう。
弱い自分が信用を得るまでのステップ〜「君たちはどう生きるか」を読んで~
この本は、主人公コペル君が学校生活での体験をもとに感じたり考えたことについて書かれている。コペル君の叔父さんは彼の体験の意味するところをノートに書き溜めており、1年後コペル君に渡す。コペル君はそれを読み、亡き父親が彼に求めていた「人間として立派な人」に向け生きていくことを決意する。
そして最後に作者は問いかける。
高校生の頃、友達が「あの子の言ってること、おかしい!私は反対!」と私に言いながら、いざその子の前では「私もそう思うよー。」とニコニコしながら言っているのを聞きエッ!?と思ったことがある。
その時、私は頭の中で2つのことを考えていた。
1つ目は、
「私に合わせてただけなの?ほんとは何思ってるの?信用できない!」
2つ目は、
「嫌われたり、ハミられるのが怖いから相手に自分の思いを言えないだけかも。気持ちはわかるな。」
しかし、よく考えると自分も相手に合わせて思ってもないのに「いいね」と同調し、後から自分に嘘をついたことで自己嫌悪に陥っていることがよくあった。「合わせる自分いやだな」と。
友達の姿を通し客観的に「合わせてる自分」をみて改めて危機感を抱いたのだ。
「このままだと自分も『信用できない奴』になってしまう!」
信用できるってなに?
その答えの1つは、
自分の意見を表明して行動で示すこと
だと思う。「自分はこういう人間です」を主張してどういう考えのもと行動しているのかを知ってもらうことだ。当たり前だ。でもそれが難しい。何故か?
当時、クラスやグループ内での人間関係が全てだった。いかにうまくやっていくかに同調は避けられないもののように思っていた。
強い人の意見が存在するなかで異論を唱える。これは自らいばらの道を敢えて選んで進むことのように思えた。
孤立が怖いのだ。
自分の意見を表明することには、孤立するかもしれないというリスクが伴う。そして表明したら、万一、孤立しても行動で示しきる必要がある。だからこそ自分の意見は本当に正しいのかをよく考えるようになる。
意見を表明すること+行動で示すこと
信頼される人は大なり小なり皆が怖がるリスクを請け負っているのだ。
さて、クラスで目立たないおとなしい存在だった自分が意見を表明し行動することができたか、といえば否。すぐにはリスクは取れなかった。
正直な意見を言えないのは環境のせい、という考えはその通りだと思う。
が、私の場合、性格上、どこに言っても言えなかった。環境だけでなく、私が原因でもあった。
強くなる必要があった。
そこで行動に移したことがある。
それは、
同調しないこと
弱い自分には違う意見を唱える勇気はなかった。だから会話に加わらないことを選んだのだ。聞いていないふりをしたり、話題を切り替えたり。で、行動だけで示した。
そしてリスクの少ないところから自分を表明する練習をした。
仲の良い子に対しその子と違う意見を言う
→仲の良い子に対しその子と反対の意見を言う
→グループ内で違う意見を言う
→グループ内で反対意見を言う
・・・
のように徐々にハードルを上げていく。
その練習を続け、自分の意見を表明して行動で示すことに自分を慣れさせた。
それとともに発言権と信用が得られるようになってきた。
弱い自分だったからこそ「自分の意見を表明して行動で示す」ことの過程を考えることができたのだと思う。
その時の成長のことをこの本を読んでしみじみお思い出した。
さて、自分の内部を思い出していたのだが、コペル君の父親の言う「人間として立派な人」はどうだろう。これはまだ途上だな。まだ自分だけのことを考えて見ているから。まだ木をみている段階だ。森をみていかなきゃ。人の役に立てる人間になりたい。
自分を見つめなおす機会を与えてくれる本だった。
海外旅行は言葉の壁のない時代に突入!
海外一人旅いってみたい!
でも1人は怖い!
海外の個人旅行に憧れながら怖くて行けない理由。それはたいがい以下の2点に集約される。
1.言葉が通じない。
2.治安が不安
私は一人旅が大好きだが、それでも知らない国に行く時には、好奇心と同時に強い不安に苛まれる。行ってからも緊張とストレスは常に感じている。
しかーし、この間、中国の四川省に旅行にいってきて旅のスタイルが大きく変わりつつあることを実感。
中国といえば英語が全く通じなくて有名。中国語ができない人はジェスチャーや筆談で意味を想像したりしながら旅するのが主流だった。
今でも中国は英語が全くにちかく通じない。では、何が変わったのか?中国四川省成都における話でいうと、
1点目は都市中心だがインフラが整ってきたこと。地下鉄が発達した。しかも最先端。
券売機はタッチパネルで路線図の中から目的地の駅を選ぶと運賃が表示される。簡単だ。
駅構内も路線が色分けされており、その路線までの行き方が床にも大きな矢印で示されている。自分の使用する路線の色をたどって行けば到着するようにできている。迷わない。
電車内には電光掲示板で次の駅、次の次の駅が示されており、降りる駅さえ分かればそれを見るだけで降りる準備ができる。安心だ。
バスもバスターミナルに行けば、電光掲示板で目的地・出発時間・残席がわかるようになっている。それを切符売る人に筆談で伝えればよいだけ。
→自分の目的地さえ知っていれば乗り方などでオロオロ迷う必要がなくなった!
2点目はインターネットの発達。大抵どこのホテルでもWiFiが使えるので、情報収集は簡単にできる。加えて、便利なアプリの存在。中国旅行においては具体的には、
・地図アプリ「百度地図」
が便利。これで地図はもちろん、交通機関ごとのルート検索、時刻検索、交通費、渋滞状況や交通止め道路、お店の口コミ評価などもわかる。グーグル翻訳があれば訳の精度にこだわらなければ言いたいことは大体伝えることができる。
↓地図アプリ「百度地図」での検索。中国語だが感覚で操作できる。
↓Google翻訳では手書き入力や音声入力、写真読み取りもある!(オンライン機能)
しかも両者ともダウンロードしておけば最低限の機能はオフラインでも使えるのだ。いざというときも心強い。
→情報検索が楽になった!
→現地の人とコミュニケーションが取りやすくなった!
これらによって中国における旅行は語学面での障害は大幅に解消されたと言っても過言じゃないだろう。普通、一人旅は緊張が強くてすぐ疲れる。だが、今回の中国旅行はストレスフリーだった。
インフラは国ごとに差がでるところだが、インターネット関連は国の垣根を超えてどんどん発達していく。便利なアプリを使って言語の障害なしに個人旅行できる国はどんどん増えていくだろう。
1.言葉が通じない。
2.治安が不安
個人旅行の障害のひとつ、1.が解決すれば個人旅行しやすい地域は確実に増える。そういう時代がやってきつつあるのだ。
グローバル化を肌で感じる旅だった。